About CeBIT

世界最大規模の
ITビジネス見本市
「CeBIT(セビット)」

「CeBIT」は、ロボット、IoT、ビッグデータ、クラウド、セキュリティなど、先端技術を活用したB2Bソリューションに特化した専門展示会の中では世界最大の規模を誇る。主催のドイツメッセ社日本代表部によれば、「CeBIT」には約22万名の来場者が見込まれ、出展者・来場者ともに約60%がドイツ国外から訪れる。

開催国であるドイツは国家戦略として「第4次産業革命」に注力しており、政府と研究機関、産業界が一体となって「インダストリー4.0」と呼ばれる工業のデジタル化に取組んでいる。日本は、その第4次産業革命に関する日独協力の一環として「CeBIT 2017」のパートナー国となることが、2016年5月の日独首脳会談にて決まった。

その際、メルケル首相と安倍総理の2人は「CeBIT 2017」のオープニングについて対談し、テクノロジーやイノベーションを2国がリードしていくことについて触れた。

会場に掲げられた旗

会場の様子 会場の様子

Opening
Performance

Japan Show Act

当日は安倍内閣総理大臣をはじめドイツのメルケル首相など、政財界のトップ約2,000人が列席するなかでJapan Show Actが行われた。
「テクノロジーと人の関係」をテーマに総合演出・振付にMIKIKO氏(ELEVENPLAY)、真鍋大度氏、石橋素氏(Rizomatiks Reserch)など若い才能が集結。
主演は俳優でありパフォーマーの森山未來氏、ダンスカンパニーELEVENPLAYの面々。音楽は、小山田圭吾、カールステン・ニコライ、evala、SEIHOと国際的に活躍するアーティストが名を連ねた。

Japan Show Actの様子

ドコモの生体データ通信テクノロジー

ドコモが技術協力を行った生体データ通信テクノロジーは、「hitoeトランスミッター01」「hitoeトランスミッターSDK」「デバイスWebAPI」の3つの技術で構成されている。

「hitoeトランスミッター01」は、心拍数・加速度・心電波形といった生体データをBLEでスマートフォンなどのデバイスに転送するもので、その生体データを「hitoeトランスミッターSDK」が収集する。

「デバイスWebAPI」は、さまざまなスマートデバイスを操作したり、各種センサ機器のデータを収集する技術であり、健康管理やVRソリューションなど、さまざまな場面で活用されている。

今回のJapan Show Actでは、パフォーマーの生体データを「hitoeトランスミッター01」によってリアルタイムに転送し、「hitoeトランスミッターSDK」を活用して収集。さらに「デバイスWebAPI」によりリアルタイムに可視化できるデータに変換することで、心拍数などに合わせた美しい映像生成に貢献した。

今回のパフォーマンスの仕組み

今回のパフォーマンスの仕組み

取得したパフォーマーの生体データを、hitoeトランスミッター01を用いてリアルタイムに転送。その際、hitoeトランスミッターSDKで生体データを制御。
転送された生体データを、デバイスWebAPI(様々なスマートデバイスを操作したり、各種センサー機器のデータを収集したりするIF技術。スマートフォン上で動作する擬似的なweb APIにより、OSに依存しない共通動作を実現)によってリアルタイムに変換し、大型スクリーンの映像に反映。心拍数をビジュアライズした。

hitoeトランスミッター01 hitoeトランスミッター01
Japan Show Act Movie

Japan Show Actの模様はライブ配信され、多くの注目を集めた。

出典:http://cebit2017-showact.jp

当日は、特製の衣装に身を包んだ森山未來氏の身体の動きに合わせて、衣装に組み込まれたフレキシブルディスプレーが発する光とともに、音が奏でられるパフォーマンスからスタート。動きはだんだんと勢いを増し、激しいダンスへと転じていった。ステージ上の森山未來氏を映した映像には、リアルタイムで、生体情報から生成されたAR表現が付与された。途中からはELEVENPLAYもステージ上でパフォーマンスを行い、5人のダンスに加えて、ステージに置かれたオブジェクトへのプロジェクションマッピング、ステージ上の動きに合わせてリアルタイムに変化する映像が映し出された。

今回のJapan Show Act実現のために、日本企業による技術協力が行われた。セイコーエプソンのプロジェクター、ファナックのロボットアーム、コニカミノルタのフレキシブル有機ELに加えて、NTTドコモからは生体データ通信テクノロジーが技術提供された。

写真= 植村忠透、R&D Magazine 編集部
Photos : Tadayuki Uemura, R&D Magazine Editor Team
文= モリジュンヤ Text : Junya Mori